Story
漆喰を、何層も塗り重ねた。
新しく建てた部屋なのに、何十年も時間を重ねてきたような風合いに。12の部屋の、手仕事の話。
hikarino studio 博多
hikarino studio 博多の部屋は、ひとつずつ世界がちがいます。けれど、どの部屋にも共通していることがあります。塗りたての新しさではなく、ほんとうの時間が育てたような、アンティークの風合いを目指したことです。
祈りのアーチの空色の壁は、漆喰を何層も塗り重ねた古色。西の窓から東へ、光が霞んでいくグラデーションを壁に描いています。
ふれてもやさしい壁
壁は、硬い素材ではなく、ふれてもやさしい柔らかな漆喰に。小さな手がふれる場所だから、安全とアンティークの風合いを両立させました。
鏡の部屋の装飾は、壁に貼るのではなく漆喰のなかに埋め込んで一体化させています。だからこその、不思議な空間です。
時を刻んだ椅子と、ひねるスイッチ
板張りの古いデザインの椅子には、わざとダメージを加え、特別に削り出して「時代」を表現しました。柱の金の装飾は、古い表現を何度も塗り重ねて出した色。チャペルのベンチも、白いエイジング塗装です。
祈りのアーチの右側にある小さなスイッチはフランス製。押すのではなく、くるっと回してシャンデリアを点け消しする、見つけた方だけの小さな楽しみです。
作家さんの手仕事
硝子のカーテンの7つのまるい硝子は、作家さんの手仕事。無色・琥珀・赤・緑・オーシャンブルー・グレーと、ひとつずつ色がちがいます。一人ひとりの個性の物語が、ここでも静かに灯ります。